強くなりたければ弱くなれ

2019年9月20日 2019年9月20日日野

見様見真似で出来るようになることと、それでは出来ないことがある。
大方の場合、それで出来るようになる。
だから、見様見真似が大事だということになっているのだ。

出来ないことというのは、感覚されていることを感知し行動に変換することだ。
もちろん、無意識的には反応であったり、反射ということで行われている。
そこを意図的にコントロールすること、これは、残念ながら感覚されていない人には見えていないので、見様見真似だけでは辿り着けないことだ。

武道では、これが基本的に必要な能力だ。
それは、動作が起こってからの対応では間に合わない、という事が前提としてあるからだ。

しかし、ここを訓練するのは難しい。
が、出来なければ稽古にならないから、訓練をする。
しかし、その訓練ですら難しい。
条件反射的に避けたり、投げられるのに逆らうからだ。

柔道の嘉納治五郎が「弱くなりなさい、負けなさい」と言っている意味はここにある。

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