気持ちの悪い光景

セミナーでもワークショップでも、気持ちの悪い光景をよく目にするようになっている。
多分14.5年前には見かけなかった光景だ。
「うん、うん、それでいいよ」や、それと同じようなニュアンスの言葉があちらこちらから聞こえることだ。

もちろん、あるレベルの人が指導をしていて、そのトレーニングや稽古の質として間違いのない方向性を持っているのなら、その言葉を使うだろう。
同じように、私も使う。
しかし、そうではなくレベルも何も分からない人が、レベルも何もわからない人に対して使っているから、気持ちが悪いのだ。

馴れ合い、じゃれ合いにしか見えない。
ここを「何がそれでいいの?」と突っ込むと答えが返らない事の方が多い。
だから、その人達は何をしているのかさっぱり見えてこないのだ。

自分だけの世界に入り、その言い訳に相手に「それでいいよ」という相手を肯定しているような言葉を使い、仲間意識を持とうとしているようにしか見えないのだ。
こんな気持ちの悪い人達が増殖しているのは何故だ?

一つは、何かしらのセミナーで覚えてくる、というのもあるだろう。
一つは、暗黙の内に自分が仲間はずれになるのが怖いから、というのもあるだろう。
一つは、「みんな仲良く」教育に洗脳されているのもあるだろう。
一つは「否定する言葉は間違っている」と洗脳されているのもあるだろう。
もっと、もっと複雑に絡まった原因があるのだろう。

しかし、ここで重要なのは、例えば、私のワークショップに来たとしたら、そこに展開されるルールを全うすることだ。
つまり、自分の持つルールや価値観で、それを捉えるのではなく、そこにあるルールに従うことだ。
それが自分のルールや価値観、以外の事を知り自分の幅、極論を言えば、生きる為の技術を一つ獲得したことになるのだから。
もちろん、それは「場を見る力」ということでもある。

「郷に入れば郷に従え」という日本語がある。
そこには、そういう本質的な意味が含まれているのだ。

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