腰は大事なのだが
そういえば、道場では「腰があったら駄目だ」というが、その稽古をしていないことに今日気づいた。
早速黒帯に試してみた。
基本練習の「片手両手持ち」での体重移動だ。
どうしてこれが基本かと言うと、身体全体の緩みがあれば出来ない。また、手の動きと膝の動きが同時でないとできない。
という重要な要素を身体化する為にあるからだ。
で、腰があったら駄目、というのは、腰が力んでしまったら、それが原因で背骨が緩む、肩関節が緩む、つまり、逆に力むからだ。
だから、腰という意識が無くならなければいけないのだ。
その典型的な姿勢は、養神館合気道の故塩田装家だ。
また、尾張柳生の加藤師も同じ腰をしておられた。
つまり、純日本の伝統的な腰だということだ。
黒帯に試すと、立ちどころに力の出が変わったし当人も驚いていた。
体重移動と言うけれど、体重という抽象概念を身体化するのは難しい。
ましてや腕や手先、あるいは、その先にある道具に力を伝えようとするといくら原理を知っていても、それを具現化する身体が出来ていなかったり、気持ちが出ていないようでは不可能なのだ。
武道の身体は、肉体ではないし、身体操作でもない。
人であり他人と関係するそのものなのだ。
■明鏡塾体験セミナーのお知らせ
大阪9月28日
■ワークショップのお知らせ
大阪・東京・岡山・沖縄
■武道ワークショップのお知らせ
大阪9月29日(日)