辞めグセ
「10年じゃぁ、何も出来るようになりませんね」
これは、ミナ・ペルフォネンの皆川さんとの会話の一部だ。
新しく入社して来る若い人は、直ぐに自分の思っていることを表現できるようになると思っているので、それが出来なかったら止めていくそうだ。
「どうしてでしょうね」
皆川さんは本気で心配している。
しかし、この話は確か10年ほど前にもやった。
そう言えば、息子の和太鼓チームに入り、楽しそうにやっているな、と思っていたらすぐ辞めたという。
小器用に曲をこなし演奏を楽しんでいるように見えても「自分に向いていないので辞めます」ととっとと辞めていくという。
これには息子も頭を抱えていた。
私のバンド時代と比較する事は出来ないが、その頃は相当厳しい稽古でもみんな頑張ったものだ。
もちろん、本当に自分に向いてなくて、良い仕事ややるべきことを見つけたのなら、それは一番良いことだ。
「辞めグセが付くのですよね」と皆川さん。
そうなのだ。
自分では、そんなことは気にしていないから頭にはない。
しかし、それも習慣として定着するのだ。
習慣というか癖は、自分の意識には上がっていない事の方が付いているのだ。
だから「辞める」にしても、それは自分の意思なのか、習慣か癖かを見極める必要があるのだ。
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