2020教育改革は
「もっと説明が欲しい」と言われるのは、どういう訳か武道系の人に多い。
「分からない」という声も聞く。
私を知る人は「最近は説明しすぎ」だと言う。
この違いは何だ?
端的に言えば、自分で探求する力のある人と、無い人の違いだ。
2020年教育改革というのがある。
そこではアクティブラーニングが展開されるそうだ。
どんなことかの話を聞いた。
単純には、主体性を持って取り組める人を育てる、ということだ。
つまり、「もっと説明が欲しい・分からない」というのではなく、目の前で展開されるものを見て、自分で自分の問題を見つけるということだ。
私からすれば当たり前の事だ。
先日も、沖縄ワークショップに参加する高校1年生の子に、「社会には、学校のように問題が明確に提示されないし、それに挑む自分自身の問題も見つけなければいけないんやで、だから、その準備として『これって、どういうことかな』と考える癖をつけや」とアドバイスした。
この子は、中学校で一番だった。
だからこそ、こういうことを知っておく必要があるのだ。
でないと、学校教育の癖のまま社会に出たら、たちまちパニックになるかもしれないからだ。
「明鏡塾」は医療従事者の為のセミナーだ。
ここでも話すのは同じことだ。
教科書通りの事は現場では起こるかもしれないが少ない。
そこで重要になるのは、患者さんや利用者さんを診ぬくことだ。
そして、その人達の身内の方とよりも密な会話ができることだ。
そこには「どう診るのか・どう話せば良いのか」のマニュアルは無い。
とにかく、現場にはマニュアルは無い、という中で、では自分の何を伸ばせば良いのか、となる。
そんな事を、皆で考えながら進めていくのだ。
結果、一人の看護師さんからの感想で
「肘と肩のワークの感覚が鮮明にあって、翌日から患者さんを触る手が少し変わった実感がありました。膀胱留置カテーテルの入ってる患者さんが、強い尿意を感じてつらいと訴えがありました。お腹を見てみると恥骨のうえの方が薄っすら、いびつに膨らんでいました。触ってみてゆっくりおすと、尿がカテーテル内で流れ出して、だしきると膨らみが消えました。患者さんは尿意が収まりすっきりしたと話されました。
今までの自分であれば、管が入ってるから尿は出るはずだという思いこみからおしっこは自然に流れるようになってますよという説明だけで終わっていたか、もしお腹の張りに気づいてもお腹を強くおすだけで流れだすところまで行かなかったと思います。」
と、確かに患者さんに役立つ「自分」であり「看護師」になっていくのだ。
「明鏡塾」体験セミナー
8月31日東京・神田