自分に火をつける為に

「あほか、途中で止めてどうすんねん、そこからどうするかや!」
ガチの筋肉+技術バトルだ。
相手が転げそうで転げない。
そこで諦めて最初からやり直す。
これをいくら繰り返しても「出来る」にはならない。

もちろん、部分稽古の場合や、その形を一からやる場合は別だ。
絶対に諦めずに、その場で試行錯誤する。
その現場での試行錯誤が、実は実力なのだ。

殆どの稽古は「うまくいく」をする。
もちろん、私の稽古も同じだ。
但し、技術が正確であればだが。
日頃こういった「技術」を優先させ稽古を重ねている。
それは、それぞれが「よっしゃぁ!」と生きることをやるべきだからだ。

この日は、身体塾だけ受講してくれている、右半身麻痺の女性が来た。
「先生に、頑張らなくても良いのですね?」と最初に質問を受けた。
「はぁ、自分の事を頑張らなくて、誰が頑張るのですか」と聞き返した。
「そうですよね、頑張ります!!」と大きく気持ちの良い返事を貰った。
その女性の身体塾での成果は目まぐるしいものがある。
どうみても、麻痺のある身体に見えない時が度々あるようになった。
歩く姿もどんどん良くなっていく。
「家では、1時間必ず体操をします」とおっしゃっている。
「時間が無いという人は、食事をやめその時間にやれば良いのですよ」ともおっしゃる。
頑張るとはそういうことだ。
無理をするのだ。
その無理が自分を活性化させるのだ。

しかし、無理をして過労死だとか、ノイローゼになったというニュースが度々世間に出回る。
その無理と、私のいう無理は全く違う。
とにかく、自分に火をつける為の無理が必要なのだ。
その意味もあり、余り行わない「気持ち重視」の稽古をした。
やり終えた後、師範代が「この稽古は大事ですね」と実感していた。
むろんそうだ。

「明鏡塾」体験セミナー
8月31日東京・神田

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