こだわりを持つ人が寄ると
どうして物事に集中出来るかというと、そのことしか考えていないからだ。
どうしてそれが出来るのかということと、そのことを解決、あるいは、処理、または自分のものにしたいからだ。
逆に、どうして集中できないかというと、「こうしたい」という明確なものがないからだ。
今日、オリンピックで使うトーチを作る過程の番組を見た。
デザイナーがデザインし、それが出来上がってくる。
デザイナーは、トーチを持って何か違和感を感じている。
単純に「重い」ということだった。
で、何を削るかと考える。
究極まで練り上げ出来上がって来たトーチだから、削るものが浮かばない。
試行錯誤の中、点火するガスの噴出口を取り払うということを思いつく。
そのことを制作会社に伝える。
技術者たちは絶句。
しかし、ここからがモノ作りの本領発揮だ。
色々あって結果、子供でも軽々と持てるトーチに仕上がった。
技術者が最後に言った言葉が成程だった。
「自分が苦労して創り上げて来たものを壊すという発想は持たない。外部から、つまり、自分以外の人だから、それを壊してくれるのだ」と。
その事によって、技術力も当然上がった。
モノ作りのチームという素晴らしさはそこにある。
つまり、こだわりを持つ人が集まらなければ、良いものが生まれないのだ。
次は夏ギラギラの沖縄ワークショップ
沖縄ワークショップ8月10.11.12日