今すぐ始めろ！2

2019年6月14日 2019年6月14日日野

先日、こんな話も聞いた。

夕方のJR神戸線。
通勤の人達で一杯になりつつある。
ホームには白い杖を使い聴覚も障害があるお年寄りがいた。

友人は、すぐその傍に行き、電車のドアに誘導した。
ドアが開き大勢の人が降りてくる。
しかし、誰一人としてその白い杖の人に気付かない。
当然ぶつかりそうになる。
友人が大勢を制し、白い杖の老人は車内に誘導する。

もちろん、車内も一杯だ。
席に座る若い女性が、その白い杖の老人を見付けニコッと笑って席を譲った。
友人は老人の代わりに「おおきに、ありがとう」と言うと、返ってきた言葉は中国語だったそうだ。

車内にはビジネス研修を受け、御大層な理屈を知っている人も沢山いるだろう。
一流大学を出ている人もいるだろう。
しかし、一番肝心の日常で、それを応用できないのであれば、それらは何だ？
一体どこの世界で生きていると思っているのだ。

「あ、すみませんなぁ」
今朝、自転車を置くのに四苦八苦しているおばちゃんが目に入ったから、おばちゃんの自転車を持って上げた。
「ちょっと、どいてみぃ」
自転車を持って、少し背の高い駐輪機に置いて上げた。
「おおきに、おおきに」「かまへんて」

これが普段だ。
普通で、当たり前のことだ。
本当の大阪の姿だ。

一声かけろ！だ。

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