種類が違うで。

司会をやってくれる、山の手事情社の山本芳郎君と山口笑美さんと打ち合わせだった。
やはり、話は脱線するから面白い。
肝心の話が流れたらいけないので、早々に打ち合わせた。
前回とは違う趣向で、皆を別の世界へと誘ってくれるようだ。
 
舞台監督をしてくれた竹ちゃんが、書いてくれたように「適当に」という。
ここが勘所で、よく雰囲気を観察していたら、「ここ」が見えてくるのだ。
 
前に一度照明さんと喧嘩しかけた事がある。
「ここは何秒ですか」と聞かれたから、「見ていたら分かるやろ」と答えた。
「それでは打ち込めません」と返されたので絶句した。
もし、その打ち込んだプログラム通りやらなければならないのであれば、その舞台は死んだも同然だからだ。
つまり、打ち込まれた照明の奴隷になるということだからだ。
 
もちろん、その舞台が大スペクトラムな、エンターテイメントなものであれば、打ち込みも必要だろうし、打ち込みでなければ出来ない。
しかし、この舞台はそういった種類のものではない。
「気持ち」や「雰囲気」が見せるべきものだ。
となると、舞台の雰囲気任せにならざるを得ない筈だ。
その意味で「適当に」というのだ。
 
今回のコンサートもそれだ。
だから、その辺りを感じ取れる照明さんでなければ出来ない。
日本語の通じない人では駄目なのだ。
それは、ある種の人から見れば「古い」となるのだろうが、そんな事に古いも新しいもない。
 
今回の照明さんとは付き合いが長いから、私を心得てくれている。
「私も即興でします」と言ってくれることが嬉しい。
それは、舞台というのは、テクニカルも含めての共同作業だからだ。
誰が主役というのは、もちろん、対観客にはあるが、実際の舞台そのものは全員対等なのだ。
でなければ、共同作業ではない。
そんなところも、今回の見所でもある。
 
残すところ2日。
まだ空席はあります。
駆け込んで下さい。
 
 

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