きれいな手は
日本の帯を作る職人さん達。
帯匠山口源兵衛さんは、「見えないモノの番人」とおっしゃっていた。
もちろん、帯は見えるものだが、そこに見えないものが見えなければ駄目だとおっしゃる。
その帯作りに関わる多くの職人さん達。
その職人さんたちの仕事ぶりが興味深いというか、「これだろう」だ。
何よりも、その職人さんたちの手が美しい。
そのモノに触れているからだ。
手がきちんと働いている、だから美しいのだ。
それは、料理人であっても、大工さんであっても同じだ。
その道を究めて行こうとする人で、手を使う分野の人は美しい。
それこそ「見えないモノに触れている」からだろうと思う。
素材というモノに触れているのではなく、その素材そのものの生命に触れているのかもしれない。
私は自分の手に違和感を持つ。
もちろん、何かをしている時ではなく、ふとした時に自分の手をみたら、その武骨さに腹が立つ。
それこそ、金づちで叩き壊してやろうかとさえ思う。
人工的な手なのだ。
それが許せないのだ。
何時になれば、自然としての身体に復活するのか。
日々そんな事も考える。
ドラムコンサートも音を出す、ドラムを叩くからだ。
しかし、その奥にある、音の根源に触れて欲しい。
頭で聴くのではなく、、、、
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ