アイディアは湧いて来るものだ
今日は祝日だから、神田道場は昼から稽古をした。
面白いもので、何をやろうか?というのは、ふと浮かぶ。
もちろん、浮かぶだけだしそれを稽古した事がないから、どうなるのかは分からない。
でもやってみる。
やると分かる。
そして生徒達がする。
それを見ていると、「こうした方が良い」ということに気づく。
見ているだけで、最初にやろうとしたことのグレードが上がってしまうのだ。
そのグレードの上がったものを、やって見せる。
ここ40年、そういったことの繰り返しだ。
その間にあるのは、基礎稽古だけだ。
基礎稽古が出来ないのに、応用は出来ない。
ドラムの稽古もそんな調子だ。
一つ打ち、二つ打ちを訓練するだけだ。
もちろん、それは見えている、聞こえている訓練で、実際には「手」や「肘」の微妙なコントロールを確かめているのだ。
よく考えると、重要なこと、大事なことは、ある意味で目に見えない事が殆どだ。
現代は、説明や解説の世の中になっているが、そういった上部はいくら変化しても、その内実は何一つ変わることはない。
重要なところは、全て見えないのだ。
もちろん、見慣れている人には、ある程度見える。
しかし、ある程度であって、全てではない。
いくら、ここを教えて上げようと思っていても、教えられる人が見えないレベルのままでは教えることも出来ないのだ。
「これはどうなっているのですか?」「それはね」
文化を早く卒業しなければ、自分の力が養えないということに気づいて欲しいものだ。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ