自分で歩いていると、明日の事は想像出来ない
10年前のコンサートを終えた時、まさか10年後にまたコンサートを演るとは思ってもいなかった。
それは、その時の私の想像力が思っていた事だ。
結果として10年後など、想像できないという事だ。
自分自身のことすら想像出来ないのだ。
もちろん、それは色々な意味で、敷かれたレールの上を歩いているのでは無い。
会社勤め等、大きな組織に属していると、こういったことは実感として分からない。
単に言葉として知っているだけに過ぎない。
それは、自分自身の身近な環境が変化しないからだ。
組織に属していると、その組織を通した視点が世界の全てだと思ってしまう。
もちろん、自分では、つまり、頭ではそんなことは思っていないと「思っている」。
しかし、実際としてそういった世界で日常を過ごしていると、知らず知らずのウチにそうなってしまっているのだ。
そして、自分の周りも似たり寄ったりだから、別段おかしいとは思わないのだ。
大袈裟な言い方をすれば、1年後さえも想像出来ない。
それは社会の動きが早すぎて見えない、というのも加わるからだ。
しかし、その社会の動き、世界の動きという事を考えてみた時、動いているのは「上書き」出来る事だけであって、根本のOSが変化しているのでは無い。
根本のOSというのは、人間の質の事だ。
そんなものの見方も大事だ。
武道や音楽は、そんな視点を授けてくれた。
その音楽。
ここを言語化するのは難しい。
いずれ、何とかしようと思っている。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ