心を開く実際とは

「触れる」という中には強弱もある。
しかし、そこで共通しているのは「ピタッと」だ。

強弱というのは、手加減で可能だが「ピタッと」は、残念ながらそちらの領域ではない。
これは、武道を教えている中で、発見したことだが、よくよく考えるとこれが一番大事な事だと気付いた。
もちろん、医療でも同じ、世間一般、日常でも同じ、つまり、人と人との関係、あるいは、物他、自分の対象物に対する「現れ」だからだ。
「現れ」だから、ピタッとという「方法はない」のだ。

では何の現れなのか?それは自分自身が「対象」を認識しているかどうか、そして対象に対して偏見や固定観念を持っていないか、自分自身の思い込みを押し付けていないかどうか。
そういった、内的な要素全ての現れだ。
もちろん、それは姿にも現れているが、「触れる」が一番分かりやすいのだ。

このピタッとの逆が「相手に違和感を与える」になる。
武道で「相手に違和感を与えてはいけない」というのは、武道に縁の無い人には分からないだろう。
日常ならまだ想像はできるかもしれないが。
違和感を与えると、相手は緊張し必要以上の力を出す。
そうすると、こちらの技が効かなくなるばかりか、その違和感に反応されてとんでもない返し技を出される事があるからだ。

何れにしても、武道はこういった対象に対する自分自身の内面の状態を知り、そこに気付き成長させる稽古なのだ。
俗にいう「心を開く」ということの実際的な稽古であり訓練なのだ。
内面の殆どは、机上の学びで克服することは出来ないのだ。
学んでいる自分自身は、自分自身(内面)の蚊帳の外だからだ。

大阪のコンサートまで1ヶ月を切りました。
まだ、空席がありますので、お早めにお申し込みください。

日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ

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