それの担保は何なんだ?

そうとは言い切れないことを平気で断言する人がいる。
もちろん、言い切らなければ、自分の立ち位置がハッキリしないから、大事な事ではある。
そして、その立ち位置も含めて一つの仮説として現す必要がある。
その意味で断言は大事なことだ。

では、何に対して文句を言っているのかだ。
それは、何を担保に断言しているのか、ここだ。
私は断言する人の経歴や実績には、何の興味もない。
あるのは「顔」だけだ。
それを言い切るだけの顔かどうかを見る。
そこで判断をするのだ。

昔水商売をしていた頃、客の足元を見るといった。
これは文字通りの意味で、どんな高価なスーツを着ていても、靴が汚れていたり粗末なものであれば、良い客ではないと判断するのだ。
つまり、全体のバランスだ。

テレビドラマにもなった名物ママの下で見習いをしていた事がある。
エピソードの一つで、立派なスーツを着て、中々のイケメンで物腰も柔らかい男性がいた。
一人の若いホステスが夢中になっていた。
ママが「気をつけた方が良いで」で、再三再四注意をそのホステスにしていた。
つまり、タダ飲みの客だと見切っていたのだ。
ツケがたまりだし、結局飲み逃げされ、ホステスが全額被る羽目になった。

そんな出来事を毎日目の当たりしていると、自動的に感じ取る能力が身に付くというものだ。
お坊ちゃんのような顔、つまり、何一つ現実を知らずにのほほんと生きてきているような人が、何を断言出来るというのか。
しかし、そんな本が売れているのだからどうしようもない。

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