介護士の難しさ
「何を根拠に、自分はその仕事が出来ると思ったのか」これは、今日の特養研修での一言だ。
「実際の福祉の仕事は、学校を卒業しているだけで出来ると思っていたのか」と続く。
希薄な職業意識を、どうすれば確たるものに出来るのか?そんな事を考え、この質問になったのだ。
しかし、彼ら彼女たちは、色々と成果を出していた。
その小さな成果の積み重ねだけが、特養にとっての価値を作るものなのだ。
特養は商品を売るのではない。
何か物を作るのでもない。
その意味で、成果が上がるということを目にするのは難しい。
お客さん、利用者さん、その家族の人達の評判だけなのだ。
だから、本当にコツコツしかない。
それを実際に行う現場の、介護士や介護福祉士が報われる瞬間は無いに等しい。
しかし、笑顔の無かったお爺ちゃんお祖母ちゃんが笑うようになってくれたり、言葉を出さなかったおばあちゃんが言葉をだしたり、そんな些細な事こそ価値があるのだ。
その事を成した自分自身に自信を持て、と話した。