成長は、3点セット

何時になく熊野は天候に恵まれたので、修理がはかどった。
とはいうものの、屋根の一部の目処が立った程度だ。
できる限り熊野に帰り修理を続行しなければ、何だか永久に終わりそうにない感じがする。
全ては、天候との兼ね合いだからだ。

今まで、屋根の軒先修理を4面やっている。
しかし、4面とも工法を変えている。
というよりも、違う方法が浮かぶのだ。
それは、「もっと良い方法・もっと効率的で美しく仕上げるには」等と考えるからだ。
これをするから時間がかかる。

しかし、何をしていてもまずこれを考えてしまう。
「もっと、もっと」となる。
それは、武道の稽古でも同じ、ドラムの稽古も同じだ。
「もっとあるだろう?」と考えてしまうのだ。
そんなことを考えるよりも、「やれ!」なのでは?となるかもしれないが、それは違う。
このレベルでは「考えろ」だ。

その前段階では、「とにかくやれ!」だ。
前段階というのは、例えば、現場でやらなければいけないことを知る、やってはいけないことを知る、道具の安全な使い方が出来る、というような段階だ。
これも、どんなことでも、こういった段階がある。
それを客観的に自分が自分を知ることが大事なことだ。

欲求として次に進むのではなく、「もう次へ行こう」と自分自身を見つめて決断すればよいだけだ。
しかし、ここは大方の人は躊躇する。
「まだまだだろう・これでは駄目だ」と慎重になる。
もちろん、がむしゃらに「次へ行こう」は駄目だが、慎重すぎるのも駄目だ。
「これが出来る様になったら次へ」というのが、大方の人のパターンだろう。
しかし、これは次へ行きたくないからの言い訳だ。
次へ行きたくないというのは、おかしな話だが。

次へ行くから、今までのものは「ここに繋がっているのか」ということが分かるのであって、同じ場所にいれば何も見えないのだ。
次へ行くから、繋がりが分かる。
だから、またそこから後戻りして、そこを強化することも出来るのだ。
つまり、とにかくどんどん前に進む事が、進んだ軌跡を理解できるから、後戻りをして強化するところは強化する。
この前に進むのと、元に戻るのと、基本に戻る。
この3点が成長や上達のセットなのだ。

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