久しぶりの東京
熊野から東京に戻った。
この暑さは尋常じゃない、もちろん、熊野も暑かったが山の中なので、風も通り良い感じの暑さだ。
しかし、コオロギの音を耳にしたら、とたんに「秋の準備に入ったのだろうな」と感じた。
この繰り返しを70年間見ているということになる。
久しぶりの東京の稽古は、基本中の基本であり、一番深い「同調」と「流れに乗る」をやった。
もちろん、出来ない。
こればかりは、どれだけ体験を積んでも出来ない。
「出来た・出来ない」の頭では先年経っても無理だ。
それよりも、素直に「相手に動かされる」あるいは、「相手の流れに乗る」と訳が分からないままやり続けるのが一番だ。
この2つ、厳密には「同調」のバリエーションだから一つだが、これが体感、そして管理できなければ、技にはならない。
身体を使い、頭を徹底的に使い取り組む。
結局は、考えなければいけないし、整理できなければいけないのだ。
この中にある大いなる矛盾の中で、遊び尽くさなければ駄目だ。