試行錯誤だけが自分を成長させる

「大阪明鏡塾」の初の体験セミナーは昨日終了した。
懇親会も盛り上がり、上々の滑り出しだった。
もちろん、本講座「明鏡塾」を受講するかどうかは分からないが。

受講してくれた皆さん、ありがとうございました。

医療従事者には、常に「触り方が大事」だと話す。
それは、相手に、患者さんに違和感や不安感をもたらすからだ。
ぎこちない「手」が気になって仕方がないのだ。
そこを省いての手技など、一切意味を持たない。
触れている事自体、また、手技の為に握ったり、擦ったり自体で違和感を誘発させているからだ。

こういった、根本的なところを抜いてしまっているのが不思議でならない。

体験セミナーで、「緊張している腕を動かす」を行った。
見ていると、やはり「持ち方」から「触り方」それを支える姿勢や、被験者との姿勢や距離を全く分かっていないし、注意していない事が分かる。
キャリア10年程の理学療法士でさえそれだ。

触り方の「形」は提示できても、接触感そのものに繋がる、意識の姿勢というか心構えというか、そういった根本的なところは提示できない。
アドバイスは出来るが、自分がそのことを問題とし、試行錯誤しなければ得ることは出来ない。
というのは、その試行錯誤が自分自身を掘り下げ、成長させるからだ。
逆に言うと、そのことだけが自分自身を成長させるのだ。
つまり、壁に突き当たった時、自分自身の考え方や何を欲求しているのかを掘り下げてみる。
そこから「それでは駄目だ」と気付き、「どうするか?」になり、そこを徹底していくという作業になっていく。
その過程を持たなければ、違和感を与えない「触れる」は実現しない。

だから、まずは目で見える形や動きを提示する。
こういったセミナーや、ワーク・ショップで難しいのは、学び取ろうという姿勢の中に、何を想定して学ぼうとしているのか、が必要な事だ。
「明鏡塾」なら当然患者さんに適応するようにだ。
しかし、どう見ていても、その取組の中から患者さんを想像できない。
ここが、伸びる人と伸びない人の違いでもある。
そんな実際も交え、セミナーは密度濃く終了した。

「明鏡塾」新規本講座、東京は12月17日より、大阪は1月28日からです。
https://www.meikyojuku.com/

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