高校での授業

今日は、朝から土砂降りだ。
昨日水が止まったので、水源地まで登ろうと思っていたが、水量が多くて沢登りは無理。
午後から、愚息が通っていた高校の授業を2時限やった。

この高校の空手部の顧問が、私の弟子で彼からの依頼だった。
題して「武道と人生」「武道とスポーツの違い」「武道という身体と考え方」という感じだった。
授業は笑顔の中終わった。
ラグビー実業団から、この高校の教師になった人も参加。
その他バスケット部やスポーツがらみの先生や顧問の先生方も参加してくれた。

県立のこの高校は、愚息が通っていたことは荒れに荒れていた。
短ランが制服か、というような感じだった。
しかし、弟子の空手部の顧問や、レスリング世界レベルの先生など、3人のこころある先生方の協力で、今や良い高校だ。
これほど、気持ちの良い高校も珍しいのではないかと思う程だ。
誰と出会っても、必ず「こんにちは」と大きな声で挨拶をしてくれるのだ。
先生方の情熱は計り知れない。

この県立高校は進学校ではないのだ。
意識のレベルが高い高校では当たり前の事が、ここでは当たり前ではないのだ。

授業が終わってから、空手部の練習を見学させてもらった。
部員は50名程いるが、どの子達も元気が良い。
その分良い顔だ。
これなら優勝するだろう、という感じだ。

部員数が増えているのは、顧問の先生の厳しさが地域に浸透しているからだ。
そして、卒業生が地域社会でそれなりの成果を見せているからに他ならない。
厳しいというのは、体罰や暴力的という意味ではない。
校則を遵守する、ただそれだけの事だ。
もちろん、生徒指導の顧問をした時期もあり、徹底的に校則を守る、つまり、決められたルールを守るということを躾けただけだ。
だから、逆に校則がおかしければ、校長と掛け合う事もあった。

先日の県下の大会で、女子は団体個人共に優勝、男子はどちらも3位だ。
と書けば、「ふ~ん」という程度だろうが、この空手部に入部する子達の殆どは、高校から空手を始めた子達だ。
それが国体までいくし、卒業生は男子も女子も大学No1の所に引っ張られるのだ。

顧問は、工夫に工夫を重ね、高校生活を実りあるものにしてやりたいと、常々話していた。
しかし、こういう結果を出すようになったのは、「返事をしっかりしろ」という事を徹底してからだという。

そうなのだ。
いくら技術を教え込んでも、気持ちが前に向いていなければ、その技術を使えることはないのだ。

やはり、私の古いダンスの弟子は、彼女の教えるクラスが全日本4連覇を続けている。
彼女曰く「挨拶の徹底」だという。

先日の大会で競技が終わり、表彰式に移る時良い出来事に出くわしたと顧問。
それは、選手は整列すれば良いだけなのだが、スタッフの人達が後片付けをしている中に、その顧問の高校生が数人混じっていたのだ。
やる必要のない事でも、率先して行動しているその姿を見て、「これなら優勝して当然」と思ったという。
つい数分前まで試合をし、優勝をしたのだから、選手同士で有頂天になる筈なのに、手伝いをしていた。
その姿を見て「空手部を作って良かった」と思ったそうだ。

気持ち、情熱は、誰にでも伝わるのだ。
理屈や手段ではなく、その人、空手部の顧問が裸で部員と付き合っている。
それしか、関係性は築けないのだ。

この顧問は、決して今風の生徒と先生が友達、というような、けじめの無いのは受け付けない。
その当たり前のことが、どんどん地域に浸透していき、受験者数が増えているのだ。
近い将来、地域が変わっていくだろうと希望が湧く。

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