こころある、というのは
「明鏡塾」5期4回目の講座が昨日あった。
長野や福島、京都等遠方から、受講してくれている医師や鍼灸学校の先生がいる。
打ち上げは、帰りの電車の時刻までということになる。
昨日は、珍しく京都からの医師の方が、宿泊されていたので深夜近くまで話が弾んだ。
しかも医療を超えて芸術の話になっていった。
「明鏡塾」は、期を重ねる程に良い雰囲気になっている。
長野から受講してくれている歯科医が「明鏡塾は、家族的な雰囲気がありますね」とおっしゃっていた。
もちろん、そんな事は意識したこともないが、受講者の気持ちやこころが開いてくるので、そんな雰囲気を感じるのだろう。
この先生が飲み会の時、「たった1期の受講では何とも…。でも引き返せないしね」とおっしゃたから全員に大受けだった。
「引き返せない、というのは最高ですね!」若い理学療法士達が手を叩いて喜んでいた。
受講者は、自分自身の感性の成長や、根本的な人間的成長を実感しているからだ。
当然、後戻りは出来ないのだ。
「明鏡塾」は何か新しい技術を覚える講座ではない。
「関係」そのものを実践的に学ぶ講座だ。色々なセミナーのように、関係ということの理屈や解説を学ぶのではなく、実際に行って体得する講座だ。
だから、いきなり難しい。
とはいっても、理論が難しい、手順が難しい、手技が難しいという、難しさではない。
そういったものは、それこそ受験勉強の得意な人なら簡単に超えていくだろう。
しかし、そうではなく、いきなり「本当に関係しなければならない」という難しさだ。
つまり、自分の持つ判断や知識ではなく、当人が当人のこころをどう成長させるか、という難しさなのだ。
だからこそ「明鏡塾はこころある医療従事者を〜」と題しているのだ。