稽古で

「こうですか?」「いや、こう」「違う違う、こう」
こんなやりとりが続くと、疑いが生まれる。
一つは、やっていることを見ているのか?
そもそも、自分が何をどうしているのかを分かっているのか?
もしかしたら、自分が見ていることは、直ぐにやれていると思っているのではないか?
その事自体が出来ることと、この稽古は何の為に有るものかを分かっているのか?
そういった根本的な疑問が湧いてくる。
自分が何をどうしているのかを知らない人に、教えることなど出来るのか?
いや、その人は何かを習うことが出来るのか?と疑ってしまう。
しかし、人はそこをどうして指摘しないのか不思議でならない。
逆に言えば、自分は何をしているのかを知る努力は、何時どこでどうやっているのかを考えないのか?
そちらを考える。
この中の、その事自体が出来ることと、この稽古は何の為に有るのか、というところが大事なところだ。
もちろん、それを踏まえた上で自分自身が取り組んでいることに役立てる、という続きがあるからだ。
見た目に出来る人と出来ない人がいる。
基本的にそれはどちらでも良い。
大事なのは、先程の「その事自体〜」だ。
もう昔といってもいいくらい前に、イギリス特殊部隊の武術教官をしている人が、「大方は、ホビーピープルだから」という言い方をしていたのを思い出した。
これらの検証の無い人は、このホビーピープルだ。
だが、こちらとしては、そこを分け隔てなく突っ込んでいく。
そうすると、言われた人はパニックになる。
もしくは固まってしまう。
そんな事を改めて考えた、今回のツアーだった。

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