搭乗ゲート前
パリでは久しぶりにクリスチャンの顔を見た。
デェビットとも久しぶりだ。
稽古を始めると、進化しているのが良く分かる。
稽古をしているのが目に見える。
デェビットと組むと、相変わらずの体格で攻めてくる。
連動で切り返すテクニックも、相当こなれていた。
こうなってくると、つまり、体格のある人が連動を使えるようになってくると、こちらの対応も精度を増す。
これを期待していたのだ。
今後、私にとって最良の稽古相手になってくれるだろう。
ま、というよりも私の実験台だ。
パリの3日間は、朝と昼からの2コマだ。
知らない顔はパラパラだ。
今回は、ドイツから列車で往復7時間かけて、体格の良い若者が受講してくれていた。
しかも、色々な都合で、最後の日の1コマ2時間30分だけだ。
これだけ熱心な人がいてくれるのは嬉しい。
また、その1コマの為だけに、イギリスからも来てくれていた。
ボルドーでは打撃系の練習をした。
パリでもそれらの発展系や変化の原理をやろうと思っていたが、基礎的な連動や胸骨操作が主だった。
稽古の方法、稽古とはどういうものか、そんな当たり前の話も沢山した。
というのは、多くの人は「稽古」ということを知らなさすぎるからだ。
勿論、パリでは先生方も沢山いるので、稽古をしていないのではない。
ただ、そこにどんなルールが必要なのかを余り知らない。
今回ツアーで、ボルドーからパリへと、ずっと受講してくれていた剣道の先生がいた。
昨年マルセイユの時に、受講してくれていた先生だ。
この先生は、まだ話が通じていたので、ワーク以外の事を色々と教えた。
ワーク中「出来ないです」とヘルプが出る。
考えて取り組んでいる人には教えるが、単に汗をかいているだけの人には笑顔を返すだけにしている。
全く話は変わるが、これを書いているのは空港の搭乗待ちのシートだ。
目の前に若者がiPhoneで会話をしながら、靴を脱いで長々とねそべっている。
身なりはさほど悪くはない。
以前、どこかに中国人が、靴を脱いで寝そべっていて恥ずかしい、と投稿された記事を見た。
この若者は間違いなく白人で、体格から見るとフランス人だろう。
つまり、どこの国の人?ではなく、個人のレベルだ。