触感を研ぎ澄ます
出版記念トークライブショー11月12日(土)午後2時~4時
http://2016hino.jimdo.com/
「感じる」というが、実はそこには「触感」という実際がある。
基本は手で触れる事の、手で触れた「触感」が重要だ。
例えば、指圧という手技がある。
その指圧は、指なり手なりで、相手の身体を圧することを言う。
その場合の、圧する触感だ。ベテランの方は、そこにコツがあるとおっしゃる筈だ。
実は、どんな事でも「触れる」という行為の場合、重要なのがこの触感だ。
どう重要なのかというと、「違和感を与えない」という点で重要であり難しいものだ。
だから、そこにコツが有るとなる。
しかし、そのコツは具体的な、手の圧し方であったり、触れ方で決まるものではない。
それはある意味で、何でも良いのだ。
つまり、どんな触れ方をしても良いということだ。
でないと、自分にとって最高の条件でなければ、それは出来ないということになるからだ。
という条件を設定するから、技術というものは進化し、精密化するのである。
今日、ある人から「武道を使った介護というのがあるが、日野さんのやっていることも同じですか?」と質問を受けた。
私は、他の人達がやっているのを知らないから、なんとも言えないが多分違うだろうと答えた。
それは、私は武道の中でもいちばん重要な「触感」をテーマに、関係性を指導しているからだ。
具体的な身体操作ではなく、どちらかと言うと意識操作だ。
そして、その意識の成長が触感を左右するというところだ。
だから、こうすれば患者さんを楽に持ち上げられるとか、座らせる事ができる、ということを指導しているのではないのだ。
そこを言えば、逆に患者さんが如何に快適になるか、という具合に患者さん側にとっては、というところでの指導だ。
武道の真髄としての「相手に違和感を与えない」がメインテーマだからだ。
東京ワークショップ 11月21日‐24日
http://hinobudo.wixsite.com/workshop