何もかもが

教室で手本を見せる。
それは熟練者用のものだとする。
熟練者は、AとBとCの組み合わせだと知っている。
そして、そのAが上手くいくまでに、数年を要しているということは体験している。
初心者も同じ練習をする。
ここで、問題が起きる。
初心者は「結果」しか見えないから、その「結果」にしがみつき、結果のようなことを求めて練習を繰りかす。
人はどうして物事を過程的に捉えられないのか。
もちろん、過程的に捉えるのは技術だからだ。
そうかと思うと、高度な練習をさせる熟練者もいる。
最悪だ。
物事を分かっていないのだ。
こればかりは、自分が物事を分かるとは何か?と、探求していないので仕方が無い。
先日、フランス人が日本に憧れ来日し、大阪の堺で挟み作りの職人をしている姿をレポートしていた。
親方がテレビにインタビューされ「一人前になるのは、最低10数年ですね」というと、そのフランス人は「親方は40年50年作っています。親方の作っているのを見ていると、10年以上、まだまだ時間がかかりますね」と言った。
どうして、フランス人がそんな答えを持っているのだ。
そのセンスはどこから来ているのか。
それは理解できる。
日本が好きで、日本の伝統文化について勉強をしているからだ。
もちろん、徒弟制度についてもよく理解しているからだ。
もちろん、フランス人一般がこの青年のようなのではない。
しかし、武道に取り組もうという人で、そういった考え方を持つ人に出会った事はない。
それは、「3日で出来る○○」が染みわたっているからだろう。
このフランス人は、先日の寿司職人の話の逆だ。
出版記念トークライブショー11月12日(土)午後2時~4時
http://2016hino.jimdo.com/
東京ワークショップ 11月21日‐24日
http://hinobudo.wixsite.com/workshop
98回武禅のレポートをアップしました。

https://www.hino-budo.com/buzen5.html

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