金木犀の香り
戸を開け放すと金木犀の甘い香りがたちこめる。
残念ながら金木犀の香りを表現する言葉を持ち合わせていないので、「甘い香り」などと陳腐な言い方しかできない。
そんな時、古の歌人や俳人達が、感性を言語に変換するセンスにため息が出る。
また、その感性が言語を生み出す事を再確認する。
言葉の大事さは、そういったことに目が向くようになってから、改めて思うようになった。
来週末は「武禅」だ。
多分その頃まで香りは残るだろう。
武禅は毎回毎回考える。
「どうすれば?」つまり、「気付き」をどうすれば素早く得ることが出来るかを考えているのだ。
その意味で、毎回の受講者が一つのサンプルなのだ。
言葉で気付く場合もあれば、ワークの中で気づく事もある。
人のレベルや思考のレベル差があるから、全く予想できないのだ。
その中で「これなら」というのを考える。
しかし、実際に進行していくと、思いもかけぬ展開になることがある。
そうなると、そこからヒントを得て、ワークを変えるのだ。
「話を聞く」というワークがある。
何を聞くのか、何を聞きたいのか、その両輪が、他人の話を引き出すのだ。
但し、文字通りの話ではない。
その人自身の気持ちを引き出すことを「聞く」というのだ。
その「聞く」が、気持ちや身体に良い方向に調節する。
もちろん、悪い方向にも調節する。
つまりは相互関係なのだ。
出版記念トークライブショー11月12日(土)午後2時~4時
http://2016hino.jimdo.com/
東京ワークショップ 11月21日‐24日
http://hinobudo.wixsite.com/workshop