人の役に立つ
「人に伝えたい」そう言ってくれる人が、増えて来ているのが有り難いし嬉しい限りだ。
昨日高校の空手部の先生から電話があり、私の教えていることを生徒に教えたら、えらい興味を持ち「もっと、教えて欲しい」とのことで、であれば、体育館の空きの日に教えても良いでしょうか、という話だ。
この先生は空手の造詣も深く、柔道も子供の頃からやって来ている。
空手部を創設し、数年でインターハイに出場させるという手腕もある。
生活指導の硬派バリバリなのだが、全てが「柔らかい」のだ。
色々な癖はあるが、吸収も早く円容拳も1日何十本も稽古している。
例え子供であれ、教えるということは本当に勉強になる。
私がワークショップや教室で人に教えているから、どんどん成長していけているのだ。
人が成長する為には、他人が必要なのだ。
大阪の方でも、20代の時、メジャーの空手の団体でチャンピオンになり、ムエタイをしようとタイに渡った。
その後、またメジャーの空手の大会で優勝しているが、ムエタイでパンチドランカーの症状が出た為引退した。
その彼も道場を持つ。
人に教えるというのは、自分を学ぶということにほかならない。
その事をきちんと認識している人達だから、教える事に賛成した。
それぞれが、それぞれの道を歩く。
それぞれに活躍する。
その指針に「武道」が有る。
私としては理想的な形だ。
東京で初めて道場を開いた時、ある生徒が「先生のようになれますか」と質問したので「アホか、なれるわけないやろ、歩いてきた人生も、体験も何もかもが違うやんけ、お前はお前自身であり、お前になること、それしかないやろ!」
「ありがとうございます」
と彼は喜んでいた。
私に習うことが、それぞれの人生の役に立てば良い。
大きくはそれしかない。
それが何かしらの形になったり、ならなくてもその人の役に立っていればそれが最高だ。