若冲と蕪村展

何だかんだと言っている内に5月になってしまった。
夏並みの暑さでそれに気付いた。
今日は六本木に「若冲と蕪村展」を見に行ってきた。
多分満員だろうと思っていたが、混んではいたが比較的ゆっくり鑑賞できた。
ただ、何時ものようにガラス越しというのが気に食わなかったが。
外国の美術館のように、どうしてむき出しで鑑賞できるようにしてくれないのかと何時も思う。
色々な鑑賞の仕方があるのだと思うが、私は若冲の絵から次元の交差が見え、きっとそう見えているのだろうと、その若冲の「目」に興味が湧く。
「一体何を見ているのか、何が見えているのか」
技法も、その事を表現するためには必要不可欠なものだが、私はどうしても視点がそちらに向く。
それは、どんなことでも常に技法が先にあるのではない、という考え方を持っているからだ。
結局、ここのところが目的と手段の関係なのだが、手段が目的になるという逆転現象が大半なので、どうしてもそこに視点がいくのだ。
その絵になった必然、その筆使いをしなければならなかった必然。
そんな果てしのないことに思いを巡らせるのが唯一の楽しみだ。

Follow me!