好き嫌いに振り回されるな
以前にも書いたことがあるが「日野さんは、人の好き嫌い、合う合わないは無いのですか」とよく聞かれる。
しかし、質問されるから、そこを振り返って見ると、意外と無い。
それより以前に「こいつは何や?」が働くことに気づいた。
「こいつは何や」の行き先は、頭が良いか悪いか、独り言を言っているのか、私に話しているのか。
そちらの方が自動的に優先されるのだ。
だから、好き嫌いという選択は無い。
合う合わない、というのも、相手に合わせる癖がついているのでそれもない。
もちろん、合わせるというのは、傾聴のように意味を聞く上っ面なものではなく、相手をじっくり聞くということである。
「聞く」としか言いようが無いが、意味を聞くのではなく、言葉を身体で感じ取ることだ。
もちろん、意味もその上にはあるが、そのことに振り回されないように、感覚にしっかり注意を向けるのだ。
いずれにしても、好き嫌いや、合う合わないは単なる趣向の問題だ。
それよりも、違和感を感じ取る事の方が大事だ。
そしてその違和感すらも超えてしまうのが「聞く」である。