和太鼓とドラム、そして田中さんのピアノ

本部の稽古は、2カ月ぶりだった。
結局、深夜12時過ぎるまで終わらなかった。
この日は、田中さんのお見舞い、特養研修の打ち合わせがあり、6時過ぎに田辺に着いた。
ガレージで車のエンジンをかけようとしても、うんともすんとも言わない。
バッテリーが上がってしまっていた。
で、車屋さんに電話をかけチャージしてもらったが、30分はこのままアイドリングして下さい、ということなので、そこで時間を潰した。
食料を買い込んで帰るつもりだったが、道場までエンジンを切ったら駄目、ということだから、仕方なくそのまま帰り、本部の稽古になった。
田中さんは、お元気そうな表情をしていた。
少ない時間だがリハビリに精を出しているそうだ。
ロコさんが日野さんに見せて上げて、とアフロヘアー時代の田中さんの写真を持って来てくれていた。
レイ・ブラウンやシダー・ウオルトン他、当時のスーパースターと演奏するアフロの田中さんがいた。
ドラムの東原力哉もロングヘアーで若さ一杯だ。
「日野さん夢を見たで、一輝と日野さんと3人で演奏しているんや、モダールな調子で、中々ええ感じやったで」
「ほんまですか!それなら田中さんが復帰して、体力が持つということが分かれば、ほんまに3人でコンサートをしましょうよ。段どりしますわ」
「ええな、やろやろ」
と来年の嬉しい、またサプライズなものが舞い込んできた。
田中さんの目に輝きが増してきたのが何よりだ。
還暦の時、田中さんにゲストで出てもらい、ピアノトリオで演奏した。
(当時の私のソロドラムの感想を書いてくれているページが
http://d.hatena.ne.jp/meuto/touch/20080211です)
その時はジャズのスタンダードを演奏した。
和太鼓とドラムとピアノという組み合わせは中々面白い。
田中さんの言葉に触発され、曲のイメージが溢れて来た。
田中さんのバラードから入り……。
人の言葉が、どれほど人を刺激するか、まさしくそれそのものだ。
今から、セントジェームスに行き、和太鼓のセッティングを確認する。
頭は1月10日になってしまっている。
おかげさまで、3回とも定員に達してしまう勢いだ。というよりも、こちらの予定の席数は完全に完売なのだが、まだまだ予約が入りそうなので、後何人予約を受ける事が出来るのかを確認しに行くのだ。
夜8時、セントジェームスで愚息と待ち合わせ。
「思っていたより広いな」愚息。
「そやろ、6台は並べられるやろ」
問題は振動対策だ。
耐震ゴムを調べたが、話を聞いても結局のところ和太鼓に使った事が無いので分からない。
であれば、実験するのみだ。
とにかく床に振動を伝えない、極力抑える。
この対策を講じなかったら、他店に迷惑がかかってしまうからだ。
しかし、バーテンさんもこころは1月10日だと言ってくれていた。
現在の予約状況では1,2,3回とも殆ど満席になっている。
果たして、ここに50人以上座れるのか?
和太鼓のセッティングで席にして8席は潰れるからだ。
どこに掃ける?どこで待つ?当日和太鼓をセットしてからでないと分からない。

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