強くなりたいと思った子供の頃

●秋の「武禅」11月1,2,3日受付終了しました。
「強くなりたい」と子供の頃思った。
それは喧嘩をしても負けが多かったからだ。
私が子供の頃は、男の子なら誰しも「強い」に憧れた。
もはや知らない人の方が多いと思うが、当時プロレスにスターがいた。
力道山だ。
白黒のテレビの前で、それこそ日本国中の人が興奮したものだ。
圧倒的な体力を誇る外国のレスラー達と闘い、最後は血まみれになりながら勝つ。
もちろん、それは興業の世界だが、多くの人はそれすら忘れ、力道山の強さに拍手した。
最強なのだ。
しかし、京都のナイトクラブで若いチンピラに刺され死亡した。
この事件は、私が初めて「強いとはどういうことか?」を考えるきっかけを与えてくれた。
それは、この両者は全く価値の異なる世界に生きているのだが、現実という世界では同じ時間軸、同じ世界に生きていた、ということを証明したからだ。
「力道山は死なない」もちろん、これは単なる幻想だが、子供の私は信じて疑わなかった。
しかし、病院で死亡した。
現実だ。
だからこそ「強いとはどういうことか?」を考えずにはいられなかったのだ。
もちろん、その問題は客観的な問題ではなく、私自身が「何をもって強いと思っているのか」という、自問自答という意味である。
その問題は20代になって、武道という世界を探求する、という事で明確に見えて来た。
答えが見えたのではなく、問題が見えてきたのだ。
当たり前の事だが、問題が明確でなかったら答えの出しようがない。
武道という事を考え、そして体得していく程に、その問題は明確化するのだが、深化もしている。
切りが無い。
●昨年に続き、二度目になる大阪での講演会です。
「人生を生き抜く智慧・達人の真髄はコロンブスの卵だ」
笑いますよ!

会場の都合でそろそろ満席です。お早めに申し込んで下さい。
10月26日
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