ニーナ・アナニアシヴィリ

グルジア・バレエ団の芸術監督兼ダンサーと言えば、ニーナ・アナニアシヴィリ。
50歳の誕生日に白鳥の湖全幕を踊った。
バレエ界の奇跡と呼ばれているそうだ。
観客を幸せにするダンサーとの紹介があった。
なるほど、彼女が舞台に出ると、舞台が晴々しくなった。
何よりも、何よりも「バレエが好き・バレエは楽しい」が伝わってくる。
やっぱりこれしかないだろう。
だから、レッスンを続ける。
レッスンをしなければならないからするのではない。
バレエ団の若者に交じって、一緒にレッスンを受けている。
もちろん、親子程年齢の違う若者よりも、動きのキレは良い。
13歳の頃の映像があった。
既に一流だった。
そんなものなのだ。
お父さんが、どんな音楽を聴いても、それに合わせてバレエを踊っていたという。
「好き」なのだ。
度を越して好きなのだ。
それは、フォーサイスカンパニーのダンサー達が、バレエレッスンを受けている姿を見たときにも思った。
皆、バレエが好きなのだ。
ダンスが好きなのだと。
そういった人達の舞台を観ると、確かにこちらまで嬉しくなってくる。
伝わるのだ。
伝えるのではなく「伝わる」のだ。
その「○○が好き」の「好きさ加減」が、観客まで、つまり、他人まで伝わる、他人を巻き込める力だ。

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