武田泰淳と山の手事情社

山の手事情社が3月21日から29日まで公演をする。
今年は、色々な事情が重なって、この公演一回限りだ。
男性4人の芝居だ。
私が初めて山の手事情社の公演を見たのは、やはり少人数での「ファウスト」だったと思う。
さほど背が高くない山本芳郎君が、舞台ではやたらと大きく見えた。
しかも、例によってシェークスピア特有の、一人一人の台詞が長く、芝居慣れしていない私には絶対に寝てしまう状況だった。
しかし、山本君の芝居に押され、眠気という気分にもなれなかったのを思い出す。
尋常ではない気合に、舞台に引きずり込まれたのだ。
今回の公演は、少々難しいテーマを選んだ。
武田泰淳原作だ。
これをどう料理したのか。
どう料理するのか。
文化学院講堂を、北海の孤独感を表す現場にしなければならない。
となると、どんな仕掛けが必要なのか。
そんな事の興味も膨らむ。
舞台は、それこそ総合芸術である。
大道具、小道具、衣装、音楽、照明他、全てで作り込み、我々観客を異なった次元へと運ぶのだ。
そのどれが欠けても駄目なのだ。
ルーマニア他、演劇の盛んな外国では、最高の評価を得ている山の手事情社。
「ひかりごけ」
芝居に興味の無い人も、一見の価値のある舞台だ。
http://www.yamanote-j.org/works/works_hikarigoke201301.html
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで

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