最大公約数という考え方

「型」をどう考えるか。
と言った時、私は様々な種類の雛形と置き換える。
例えば字、例えば音楽の教則本というように。
もちろん、型を作った先人は、そういうつもりはないかもしれない。
単純に、型のように対処する、という意味かもしれない。
しかし、型が出来た時代とは、その時代背景も用途も異なる。
刀ということで言えば、無用の長物でしかない。
むしろ、それを振り回すのは既に犯罪だ。
そういうことも重ねて考える。
例えば、空手で上段受けというのがある。
もちろん、そのやり方はそれぞれ流派により、あるいは、諸先生方の考え方によって異なる。
私は、その上段受けとう動作や用途から、最大公約数的なものを探し出す。
そうすると、それは上段受けという個別の用途、個別の対処方法ではなく、様々な局面で応用できるものだと分かる。
その事が現代における「型」の側面だ、という考え方だ。
その意味で、様々なジャンルの、様々な型の一つ一つは、その最大公約数的意味で解くのは面白い。
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