鮨職人ではないが

お鮨の話ではないが、握る・触るは、それこそ鮨職人と同等か、それ以上の繊細さが必要だ。
そんな事もあり、先日小野二郎さんの映画を見たのだ。
その手は、ネタやシャリとの対話と言ってもよいくらい、じっくり鮨そのものと向かい合っていた。
映画の中で、若手の職人さんが「ひよこを握るように、とか、いくらでも比喩の言葉はありますが、所詮握って握ってしなければ分かりません」と言っていた。
そうだ。
比喩的言葉は、いくらでも並べる事は出来るが、所詮言葉だ。
ただ、その所詮言葉を「あっそうだった」と、後日辿れるか否かも、一つのテーマでもある。
その実際と言葉との構築力も、自分のやっていることを客観的に見る訓練にもなるからだ。
今日は肘を使って、相手を投げるという稽古をした。
ここで重要なのは、もちろん相手に触れている手だが、その前に肘がこちらの指示した通りに動く事が大事だ。
そして、相手とぶつからないように、その肘の動きを相手に用いる。
ぶつかるということは、相手に情報を与えている事と同じだ。
その情報をキャッチし、直ぐ様反撃に転じる。
だから、相手に情報を与えてはいけないのだ。
だから「ぶつかるな」となる。
武道では、常に相手と接触する。
そこをいかに鮨職人のような、丁寧さで捌くか。
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