寿司職人小野二郎

すし職人「小野二郎」。
「二郎は鮨の夢を見る」というタイトルに惹かれてその映画を見た。
ミシュランが選んだ日本の三ツ星レストランの一つであり、世界の三ツ星レストラン最高齢85歳のシェフだそうだ。
もちろん、ギネスにも登録されているという。
アメリカ人監督は、何に興味を持ち、どんな撮り方をしているのだろう、ということにも興味をそそられた。
カウンター10席程の小さな店というのも、三ツ星レストランでは異例だそうだ。
映画を見るまでも無く、寿司職人は匠だということを知っている。
もちろん、仕込みやネタにもよるが、何よりも「握り」に、その匠たる所以がある。
そんなことを映画では掘り下げているのかな、と思ったが、さすがアメリカ人、そこではなかった。
というよりも、もっともっとザックリだった。
映画は、密着取材形式だ。
あるシーンで、若者が店のパンフレットを貰いに来た。
パンフは無く名刺ならあると、名刺を若者に渡す。
店の人が「30,000円からのコースになっています。お酒も付き出しもありません、お鮨だけですよ」けんもほろろだ。
それを見ながら「そうか、30,000円か、おいそれとは食べに行けないな」と笑ってしまった。
フランス料理の帝王と呼ばれている、ジョエル・ロブション氏とは友人だ。
「彼のハナと舌が欲しい、彼くらい繊細なら、もっともっと美味しさを追求出来るのに」と、未だ仕事への情熱が失われていない。
「美味しいと感じる舌をもっていなければ、美味しいものは創れない」
随所に職人の含蓄のある言葉が散りばめられている。
それを知るだけでも価値がある。
「今時は、面白くなかったら家に帰っておいで、という親が多いが、そんな親が育てた子供など、ろくなものではない」
何よりも、85歳でも世界で通用しているのだから、反論の余地も無い。
子育ての方法は時代によって変化はしても、その本質が変わる事等有る筈も無い。
■医療や介護の現場に即したワークショップを開きます。
3月16日東京。詳しくは下のwebページで。
http://realcontact.jimdo.com/
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。

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