どう聞く?

大阪教室へ。先日の大学での講演でもそうだったが、若い子達は言葉の使い方を知らなさすぎる。
もちろん、一般常識的なことでもそうだが、対人的な言葉の持っていき方だ。
例えば、何か話しを聞いたとする。
「何を聞けた?」と質問すると、「○○が印象に残った」というような、上から目線の言葉になるのが多い。
もちろん、当人はその言葉が上から目線等とは思ってはいないし、上から目線で話そうとも思ってはいない。
知らないだけなのだ。
立場ということや、分相応ということを教えられていないのだ。
ということは、その子の言葉を聞いた、周辺の大人の人達がその子の言葉を訂正していなかった、ということになる。
別段「印象に残った」でも良いのでは、と思う人も沢山いると思う。
しかし、若い→自分を作る過程にある、とした時、印象に残ったというような、言い回しは、自分に突き刺さることはない。
感性が鈍った、不感症の人達と同じで「良い話を聞いた」と、単なる思い出になるだけだ。
その意味で、間違っているのだ。
話を聞いた自分は一体何様なのだ?と、自分に素直な突っ込みを入れる感性が育たないのだ。
自分に突っ込みを入れる、ということすら出来なくなるのだ。
ということは、学生の時は良いが、社会という何でもありの環境に出た時、自分を限りなく成長させなければ対応できるようにはならない。
失敗に対しての、自分への突込みが自分を成長させるのであって、決して他人は突っ込んではくれない。
だから、逆に突っ込まれると直ぐに凹んでしまうか、逆切れしか出来ない、弱い人間に育ってしまうのだ。
とにかく、自分に突っ込む習慣をつけなければ駄目なのだ。

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