新しいことに

教室やワークショップでは、こちらから質問することが多い。
「今、何をした？」
大方が何かしらの指示をこちらが出し、それに対して身体を動かしている時だ。
質問する時は、身体を動かしている人が、何をやっているのか、その思考の筋道が見えない時だ。
しかし、何をやっているのかわからないにも二種類ある。
ただがむしゃらにやっているだけ、能天気に動いているだけだから分からない、のと、考え方が、つまり、身体の動きに対してのその人自身の指示が曖昧だから分からない、という二つだ。
前者の場合は、手の付けようがないので、何も言わない。
後者の方は、その人自身の混乱が見えるからアドバイスをする。
いや、アドバイスが出来るのだ。
これは、指示したことが出来ない人は、出来ないのではなく、大方が自分自身に対しての指示の仕方が間違っているからだ。
もちろん、自分自身に対しての指示は、無意識的なことが多い。
つまり、大方が自分自身の習慣の延長として、取り組んでいるだけだということになる。
もちろん、自分自身の習慣の延長で、出来る事はそれでいい。
しかし、習慣の延長には無いこと、つまり、自分にとって新しい考え方に出会ったときは、自分自身の習慣の延長で取り組んでも出来ることはない。
しかし、大方は延長でしかしない。
新しい考え方だ、ということを、習慣の延長で捉えてしまうのだ。
となると、新しい考え方を取り込んでいるのではないことになる。
自分の習慣の中に新しい何かを放り込んだだけだ。
そうではなく、幼児の頃初めて自転車に接し、それに乗りたくて取り組んだように、こちらを白紙にして取り組むのだ。
もちろん、それが一番難しいことなのだ。
ホームページのトップをリニューアルしました。
一度のぞいて見てください。
見やすくなったと思うのですが……。
https://www.hino-budo.com/

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