戦い終わって

公演の疲れが残ったままの東京教室。
出演者も数人顔を出していた。
まだ、公演の熱気が冷めていない感じだ。
スタッフで動いてくれていた生徒達も、疲れた様子だ。
一様に、マクベス夫人と魔女をしていた武田さんに圧倒されたと言う感想だ。
「去年の轍は踏みたくない」
という意識から、つまり、自分は舞台でどれほど成長できるか、ということをテーマとして、今回も参加してくれた人は、リハーサル中からかなり悩んでいたという。
自分のやれることをやっているだけ、という自分が嫌なのだ。
その感性を持っていること自体が素晴らしい。
その先輩二人が牽引役をしてくれたおかげで、最高のパフォーマンスを引き出せたのだ。
出演者のお母さんが舞台を見て
「私も一生懸命に生きなければ…」
と言っていたという。
嬉しい感想だ。そんな言葉が、価値ある舞台だったということの証だ。
もちろん、色々な見方があるし、何を思っていも自由だ。
ただ、舞台側から言った時は、その言葉が目的だから嬉しいのだ。
一人一人の生のエネルギーが溢れていたということを、感じ取ってくれたということだからだ。
だから、先程の「去年の轍は踏まない」と言う言葉だし、自分の出来る事をやっているのが嫌、なのだ。
もしも、自分の出来る事をやっている舞台であれば、何が伝わるのかだ。

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