基礎稽古と最高級難度の稽古

稽古納めは終えたが、神田道場は昨日行った。

型から抜き出した基礎的な身体操作と、「先の々」や「対々の先・後の先」の稽古で締め括った。
「身体塾」と「武道塾」のようなものだ。

身体操作にしても先の々は、「こうするのですよ」と知ったところで一朝一夕に出来るものでは無いし、仮に言われた時に出来たような事が出来たとしても意味は無い。
身体操作に関しては、身体そのものが動きと共に強烈な伸び縮みするようにならなければ駄目だ。

武道の型は、武道に適した身体を作る為に有ると私は考えている。
もちろん、ジャンルにより様々な道具や武器を持つもの、刀や身体の捌き方を教えるもの、こころの持ちようを教えるものもある。

しかし、こころの持ちようを抜けば、現代では無用の長物だ。
当時は、「その事」自体が日常に即しているので価値はあったのだが、武器や戦い方は時代と共に変化するし変化しているので、その意味で「現代における」と考え直す必要があるのだ。
でなければ、先人の武士達が生命を賭けて獲得した智慧が失われてしまう。

現代にその武道を蘇らせるには、型や様々な技法からより本質を探り出さなければならないのだ。

本年最後の稽古

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