脳みそから血の汗をかけ
とにかく数、量をこなすしか方法は無い。
だから、量は方法を発見する為の下準備ようのものだ。
また、量は次の課題を発見する為のものでもある。
それらは、ドラムの練習で気付いた事、発見したことだ。
スティックを肌身離さず持っている。
まるでボーヤの頃のようだ。
ボーヤの頃は練習台まで、持って歩いていた。
何か気付いた時、直ぐに練習を始められるからだ。
ここを本や誰かに頼ることは出来ない。
自分が練習をしているから、自分が量を貯めこんでいくから、次を発見することが可能なのだ。
だから、永久に稽古だし次へとステップアップなのだ。
「考えるな、体に聞け」は拙著のタイトルだが、実際は「考えろ、脳みそから血が出る程考えろ」があり、それを実行する時に「考えるな」なのだ。
考える力だけが、自分を成長させるのであって、それ以外のことは「出来るだけ」というものだ。
以前、恐ろしく身体能力の優れた若者がいた。
一度動きを見せると、数分後にはその動きをしていた。
だから、あっという間に型や動きを覚えていった。
しかし、その若者には、それらバラバラにやっている動きを、統一させる為の接着剤を持ち合わせてはいなかったのだ。
接着剤とは考える力だ。
それ持ち合わせていないのを「出来ただけや」と言う。
もちろん、出来る事は大事だが、それを繋ぎ合わせる接着剤や、自分は何をしているのか、ということを認識している力も成長の両輪として必要なのだ。
その両輪でスティックコントロールに挑戦している。
6月1日には、大阪公演とは一味違う音を出したいからだ。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
6月1日 新宿ルミネゼロ