音を出させるのは気持ちだ
70年代と書いたからかもしれないが、久しぶりに当時のレコードを鳴らした。
アーチー・シップというテナーの「ワン・フォオ・ザ・トレーン」。
このレコードを、梅田にあった「インタープレイ8」で初めて聴いた。
その時、何故か涙が出た。
もちろん、意味も何も分からない。
フリージャズだから、スタンダードの曲のようにメロディがあるわけでもない。
しかし、何か悲しげなものが、私を支配したからだ。
後から知った事だが、アーチー・シップが、亡きコルトレーンに捧げた演奏だった。
本当に、コルトレーンを敬愛していたのだと、その音から分かった。
つまり、ミュージシャンの心情に、スタンダードやフリーだという、垣根は無いということだ。
もちろん、フリーというだけで毛嫌いする人は、そういった入り口さえ入れないということだ。
当たり前だが、それは自由だ。
人それぞれの勝手だ。
ただ、私はそのレコードから、そう感じたというだけのものだ。
音を出させるのは気持ちだ。
その意味でも、フリーもスタンダードも無い。
その証拠に、お亡くなりになったピアノの田中武久さんが、一度私のドラムソロに乱入して、ピアノを弾きまくってくれたことがある。
田中さん曰く「フリーもスタンダードもないで」だった。
今日は、ブラシでの練習をしてみた。
私のブラシでの演奏は、スティックで叩いているような迫力がある。
しかし、これは間違いだ。
ブラシの良さが出ていない。
スティック並みの迫力なら、スティックで叩いた方が良いに決まっている。
この年になって気付いた。
で切り替えた。
これがスピードも出て中々良い。
バスドラムの音が小気味よく聞こえる。
今日は、40分叩いてみた。
いけるで!!
コンサート迄後2週間を切っています。
席がどんどん埋まって来ていますが、まだ50席は大丈夫です。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ