老化はない
東京と聞くだけで何故か寒い感じがする。
もちろん、熊野よりも圧倒的に暖かいのだが。
今回の“古希”1時間ぶっ叩きドラムソロコンサートは、10年前よりも心身共に柔軟になっているから、そこから出る「力・元気」を感じ取って欲しい、と言っている。
しかし、そんなことは当たり前の事だ。
普通に考えて一つの事を追求したとしたら、それに関わる時間は相当長い。
その追求するものの奥行きが浅ければ、それだけ時間は短くてすむ。
とした時に、10年前に追求していたことの、何かしらの答えが身体に出始めている筈だ。
そうなると、当然、10年前よりも心身共に柔軟になっている筈だ。
そこを考えずに、単純に「人は老化する」と決めつけているところに問題があるのだ。
昨日、10数年振りに知人から電話を頂いた。
大阪の公演の案内を出したからだ。
その人は、パンに拘り本当に美味しいパン作りをしてきた。
ホテルを始め色々なところから注文が来るが、全部パン作りの邪魔だと断っていた。
10数年前、病に倒れたと聞いた。
それっきり連絡が途切れてしまっていたのだ。
昨日の電話では、パン屋さんは息子さん達に譲り、自分はベーカリーカフェをオープンしたという。
80歳近い年齢だ。
写真を見るとおしゃれなカフェだ。
病に倒れたのは、多分今の私の年齢に近かったのではないかと思う。
そこからカフェのオープンへ持っていったのだ。
元気で力強い声に嬉しくなった。
「老化」というのは、何もしていない人のものであって、このパン屋さんや世間に沢山いる、「やることのある」高齢者に老化はないのだ。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ