立春、そして誕生日
立春、71年前の今日私は産まれた。
母の残した母子手帳に書かれてあった。
その頃は人生50年と言われていた。
それが71年生きて来ている。
その間世界や世間は目まぐるしく変化していった。
生後間もなくの写真を見ると、今の私とそう変わらない感じがする。
人は根っこのところでは、変わらないということだ。
このブログでもよく書いているのだが、「私は一体どこへ行くのだろう」だ。
そんなことを思いながらの今日だ。
どこへ行くのかは知らないし、知りたくもないが「今」確かな事はこれを書いている事だけだ。
一つだけおぼろげながら見え隠れするのは、自然物としての「人」、そこに向かっているのではないか、と思う。
それは武道を稽古する事でそこに向かうようになったのだろうと思う。
つまり、世間や社会、世界とは全く異なった方向であり生き方である。
「これをしたい」という意思だけで生きて来たら、こうなっていたという感じだ。
そうなると「これをしたい」と欲する気持ちというか心というか、そういった思考とは離れたものは、より自然物に近いという事なのかもしれないと思う。
先日も書いた、「自然物は生きるのに貪欲だ」という生命の力だけを頼りに生きている感じがする。
もちろん、今後はその方向に拍車がかかるだろう。
それは、武道の稽古が物語っている。
「欲求を持たない」という事が、実際に力を発揮させる事だと、完全に体感しているからだ。
相手を倒したい、突きで飛ばしたいねじ伏せたい、そういった欲求や気持ちが無いから力が出る。
一般的には不思議な話だ。
一般的にはというのは、欲求や気持ちが力を出すという固定観念を持ってしまっているから、という意味だ。
そこを究極まで追求したいのだが、中々複雑だから整理のしようがない。
ま、ボチボチやっている。
そんな誕生日の今日だ。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ