スタートを切る
「力を入れてはいけない」「力んでは駄目」と常々話している。
それを盲信する人が多い。
「どうして力を入れてはいけないのか?」と自分で考え、自分で答えを出さなければ、その「力を入れてはいけない」はただの標語と同じだ。
標語をいくら唱えても、あるいは沢山標語を覚えても、何かしらの効果などある筈もない。
例えば、交通関係の標語を並べたら、交通事故は減るのか、自分の運転マナーは良くなるのか。そんな奇跡が起こる事はない、というのと同じだ。
もちろん、「力を入れてはいけない」を自分なりに考えた時、それは本質から外れているかもしれない。
あるいは、幼稚すぎるかもしれない。
しかし、そんな事はどうでも良い。
それが自分のレベルだから仕方がないのだ。
その幼稚な答えを持つから、逆に、何かの時に「自分は幼稚だ」と知る事が出来、当然、上達も成長もそこからがスタートになるのだ。
大方の人は、こういった出発点を持たない。
何かしらを土台、もしくは基礎になっているとしてスタートする。
だから、僅かしか伸びないのだ。
もっと言えば、こんな根本的なことを考えた事もないだろうからだ。
それが現代の教育の弊害だ。
自分なりにでも考えるという事があった時、そこでやっている事と考えていることの一致を見るのだ。
それがいくら幼稚であっても良いのだ。
そこが間違いなく、自分を成長させるスタートになるからだ。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ