バンドの世界は競争社会
ドラムが向いているのか、その世界が向いているのか、それは分からないが、とにかく、ドラムを仕事にして良かった。
全部、自分一人の力で、その世界にアピールし実力を上げて行かなければ、次のチャンスは無かった。
どこそこの学校を卒業した「それが何?どうしたんや」
芸大であろうが、バークリーであろうが関係がない。
「何をどう叩けるのか」それだけが基準だからだ。
しかし、大方の人は誰かに習っていた。
私のようにボーヤという立場から、独学でレギュラーになっていくのは皆無だ。
歩合制の営業マンと同じで、給料を沢山欲しければ上手になるしかないし、レベルが上のバンドに行ってオーディションを受け、雇ってもらうしか無いのだ。
まさに勝ち抜きドラム合戦なのだ。
もちろん、他の楽器も同じだ。
こういった競争社会が私にとっては好都合だった。