私が人生の主人公だから

「この道をまっすぐ行くと、どこへ行くのだろう?」
小学3年生の頃だったと思う。
意味もなく、その疑問だけでまっすぐ歩いていた。
もちろん、まっすぐの道など無い。
右に左にと選択しながら歩く。
見知らぬ所を歩き、見知らぬ場所に着く。
「おばちゃん、ここどこ?」「あんた、どこから来たんや?」
そんな会話を何回しただろう。

「?」が湧いてきたら、じっとしてはいられない性分だった。
もちろん、授業中でもそれだ。
現在では多動性障害と呼ぶのかもしれない。
その「?」と行動を誰にも止められた事はなかった。
だから「?」の芽は摘まれていないのだ。

同じように「これは、どうなっているのだろう?」それが器械体操に向けられた。
だから、徹底的に実践的に解析した。
単純に歩いてどこかへ行くのではないので、解析した事も出来ない。
そうすると、その出来ない事も解析し、「出来るところ」まで持ってきた。
一番最低ラインのところまで引き下げるのだ。
大車輪なら、倒立だ。

壁に向かって何百回やったかは覚えていない。
隣の家の人に何度叱られたか分からない。
そんなことは私には全く興味はない。
だから、やり続ける。
何故やり続けるのか?
それはやれるようになりたいからだ。

そんな少年期を過ごしている私だ。
こういったクセは、いくつ何十歳になっても無くならない。
だから、私には「目的」も「目標」も持ったことがないのだ。
もちろん、無意識的にはあるだろう。
しかし、改めて「私の目的はも、私の目標は」も無いのだ。
全ては私の持つ「?」から始まるからだ。
つまり、私が私の人生の主人公だからだ。

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