突破口はある
つくづく、どんなことでも一般論は個人に当てはまらないものだと感じる。
例えば、運動神経が鈍いから出来ない、という言葉があったとする。
何か運動をすることが出来ない、あるいは苦手な人が口にする。
しかし、よくよく観察していると、いわゆる運動神経が鈍いのではなく、「苦手」という先入観が邪魔をしている場合も有る。
だから、この先入観が無くなれば、いくらでも出来るようになることもある。
しかし、逆に何かスポーツをやっていて、しかも、大きな大会に出場するくらいのレベルだとしても、こちらが指示する動きが全く出来ない人もいる。
そうなると、スポーツを何一つやったことのない人の方が、よく動けるという場合も多い。
人にとって、身体は「自分自身そのもの」なのだが、どうもその取扱い方法を分かっていないのだと感じる。
もちろん「自分そのもの」だということすら、認識していない人も多い。
そういう個人差というか、個人の違いを分かっていくと、こちらの頭の中がグチャグチャになる。
自分が取り組もうとするものが、中々出来ない時、向き不向きを考えないのだろうか。
多分、向き不向きの前に「好き・嫌い」があり、それを暗黙の内に優先しているのだろう。
何れの場合も、この「好き・嫌い」が最初の自分の敵だ。
好き嫌いは、気分によっても変わってしまうし、環境によっても、また時間によっても変化する。
その意味で、判断基準の中に入れるべきではないのだ。
もちろん、食べ物やファッションなど、それ自体も変化して行くことには、好き嫌いで充分だ。
好きでも出来ないこと、嫌いでも上手く出来ることが、きっと自分を探し出せばある筈だ。
そこが自分自身の突破口になるのだ。
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