自分は自分のコーチなのか?

十種競技を、キングオブアスリートと呼ぶ。
多種多様な競技をこなさなければならないからだ。
現代は、スポーツ競技に限らず突出したもの、得意な競技やジャンルだけに的を絞り、そこを徹底するというのが風潮だから、余計にキングオブアスリートなのだ。
先日、その競技で世界レベルの日本人選手を紹介していた。
十種の種目の中のトラックのコーチが、アマチュアで70才のコーチだった。
選手は、そのコーチを全面的に信頼していた。
それはトレーニング方法を考えだす発想が独特で、つまり、いわゆるトラックでの理論とは異なり、その個人をきちんと観察し、「であればこうすれば良い」という非常に実践に則したものだからだ。
というと、いわゆる理論は実践に則していないのか、というと、理論は一般論だから個人に当てはまる場合も有るし、当てはまらない場合もある、ということ。
そして、肝心のコーチが自分の持つ理論や価値観を、ただただ選手に当てはめるという場合が少なくないということだ。
もちろん、数は少ないが優れたコーチはいる。
そのコーチは、選手を見極めメニューを考える。
そんなことは当たり前の事だが、大方は逆で理論に選手を当てはめるということをしている。
だから、壊れる有望な選手も多々いるということだ。
コーチとして大事なことは、自分の持つ理論の精度ではなく、選手を観察する力、そして、要素を引き出す力と実現の為のアイディアが湧き上がるかどうかだ。
これは、どんなことにも、つまり、自分自身に対する見方も同じだ。
自分自身の「何をしたいのか・実現させたいのか」に対して、実力を客観的に認識し(過去を振り返れば自分が見える)、「であればこうしよう」と、自分が自分をサポート出来るのか、と同じである。
東京でのワークショップは、場所が狭く定員制にしました。
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