尾張柳生を

明日は尾張柳生へ取材で行く。
柳生連也の編み出した「合し打ち」や、そもそもの上泉伊勢守から受け継いだ型。
まるで小説の世界の話だ。
しかしもちろん小説の世界の話ではない。
確かに歴史は繋がっており、それらが脈々と受け継がれているのだ。
以前、道場の前で地質調査の為にボーリングが行われていた。
調査の人に聞いてみると、掘り出された土は白亜紀のものだった。
その時も、一挙に時間にリアリティがもたらされたのを覚えている。
現代という時代は、時間が余りにも早く、1年前のことを10年はオーバーでも、5年も前のように感じてしまう。
しかし、時の流れそのものは500年前とは変わってはいない。
その悠久の時間を、体感できたらこれ程素晴らしい旅行はない。
これほど贅沢なものはない。
型の中に秘められた、死を賭して獲得した先人の知恵を感じ取れたら嬉しいのだが。

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