自分の行動が教えてくれる
先日発売された、「日野晃語録 人生の達人になる」というエッセー集、今も続いておりその連載の締め切りもすませた。ここしばらくは忙しかった。と言っても勝手に忙しくしているだけなのだが。
この本の「まえがき」を自分でいうのものなんだが、非常に気に入っている。
あたり前の事だが、自分が気に入って無いものを他人に薦める事はしない。
「~~武道の本と出会って言葉を頼りに、身体を探求した。~~よくよく考えれば、その50年間も同じ事を言い続けてくれる人は存在しない。親でも面倒だから言わなくなるだろう。武道の師だとしても同じだ。本やそこにある言葉とは、そういう事だ。~~」
これは、未だに宮本武蔵の「五輪の書」や大森曹玄の「剣と禅」も読んでおり、未だそこから気付くことがある、という体験の中で気付いている事だ。
私は、何もかもが独学だから、私の中にある殆どの知識や知恵はオリジナルだ。
武道はこの前書きにあるように「本」から、それこそ言葉から入った。
武道の本はどこにでもある「五輪の書」だ。
その言葉から行動や身体を考えていったのだが、武道そのものは「関係」の中で成立し、個に還元されるものだと気付いた。
独学の良いところは、このような気付きに対しての反応が無い事だ。
だから延々と考えられるし、正解は自分の行動だから考え続けなければならない。
それが楽しい事、豊かな事、だと、その自分の行動が教えてくれるのだ。
自分の知識が教えてくれるものではないのだ。
東京ワークショップは1週間を切りました。31日金曜日は少し空きがあります。